
ニューヨーク:日本製鉄が米鉄鋼大手USスチール買収に向け、トランプ前米政権で国務長官を務めたポンペオ氏をアドバイザーに起用したことが19日、分かった。米ブルームバーグ通信が報じた。米政界に影響力を持つ人物の起用を通じ、難航している買収の実現を目指す。
買収を巡っては、全米鉄鋼労組(USW)が反対しているほか、バイデン大統領、トランプ前大統領共に異論を唱え、政治問題化している。USスチールが本拠を置く東部ペンシルベニア州は、11月の大統領選で勝敗を左右する激戦州の一つとされる。
日鉄は「米国の経済と国家安全保障をより強くしていくために、ポンペオ氏と連携して対応することを楽しみにしている」とするコメントを発表した。
時事通信