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半導体メモリー大手キオクシアホールディングス(HD、旧東芝メモリ)は22日、東証からプライム市場への上場が承認されたと発表した。上場予定日は12月18日。想定売り出し価格は1株1390円で、時価総額は7500億円規模となる見通し。
キオクシアは上場により、277億円を調達。人工知能(AI)の普及で需要が高まるデータセンター向け最先端メモリーの増産投資に充てたい考えだ。
上場後、同社株式の56%を保有する米投資ファンドのベインキャピタルや、41%を持つ東芝は保有株式の一部を売却する。保有比率はベインが51%、東芝が32%にそれぞれ低下する。3%を持つHOYAは売り出さない。
当初は10月中の上場を目指したが、市況の低迷を受けて先送りしていた。時価総額は見込んでいた1兆5000億円規模から大幅に落ち込むものの、データセンター向けの需要が来年に拡大するとみて、早期の上場を優先させる。
キオクシアは、経営危機に陥った東芝が2017年に稼ぎ頭のメモリー事業を分社化した東芝メモリが前身で、18年にベインを中心とする企業連合に売却された。20年にも東証から上場承認を得たが、米中対立のあおりで直前に延期した経緯がある。
時事通信