
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、イエメンのフーシ派が紅海で船舶を攻撃していることを受け、地域情勢によりスエズ運河の収益が月間約8億ドルの損失を被っていると発表した。
イランが支援するフーシ派は、2023年11月以来、イスラエルとの戦争中のガザ地区のパレスチナ人を支援するために紅海の船舶を攻撃しており、船舶がスエズ運河を避けて航行せざるを得なくなり、貿易ルートがアフリカ沿岸に変更されたことで、世界的な海運が混乱し、輸送コストが上昇している。
エジプト大統領府の声明ではフーシ派について直接言及はしなかったが、エルシーシ大統領は12月、この混乱により2024年のスエズ運河の収益が減少し、エジプトは約70億ドルの損失を被ったと述べた。
イエメン派は最近、土曜日に少なくとも53人の死者を出したイエメンへの致命的な米国の空爆を受けて、紅海で米国の船舶への攻撃を再開すると宣言した。これは、ドナルド・トランプ大統領が1月に就任して以来、中東における米国の軍事作戦としては最大規模のものとなる。
また、彼らは先週、イスラエルがガザ地区への援助物資の搬入禁止措置を解除しなければ、紅海を通過するイスラエルの船舶への攻撃を再開すると述べた。
ロイター