
ロンドン: OPECの生産国と加盟国が、供給の削減と需要の兆しに対応すると約束したことで、コロナウイルスの危機に見舞われた後に回復を見せ、金曜日の石油は、前の取引時間での上昇からさらに値を上げ、1バレル42ドルを超えた。
イラクとカザフスタンは、木曜日のOPECプラスの委員会の会合で、石油の減産により応じることを約束したと情報筋は語った。これにより、7月には石油輸出国機構とOPECプラスとして知られる加盟国による抑制が強まる可能性がある。
Rystad EnergyのアナリストであるPaola Rodriguez Masiu氏は、「市場には、石油供給が依然として統制されているという熱意がある」と語った。「建設的なOPECプラスの会合によりそれが示され、昨日の取引によって自信を新たにすることが出来た。」
ブレント原油は、6月8日以来最高となる42.89ドルに達した後、ロンドンの午後の取引の前半では42.89ドルをつけ、75セント(1.8%)の上昇となった。米国のウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)原油は、96セント(2.5%)上昇し39.80ドルとなった。
「重要なポイントは、OPECプラスのコンプライアンスが今後数か月で改善されること」とPVMブローカーのStephen Brennock氏は述べた。
両契約ともに木曜日に約2パーセント上昇し、毎週9パーセント以上の上昇へと向かっている。
ブレントは、4月に21年ぶりの安値を記録して以来、2倍以上に上昇した。これは、世界の需要の10%に相当する、1日あたり970万バレルの記録的なOPECプラスの供給削減、およびコロナウイルスを制御するために課された政府のロックダウンの緩和によるものだ。
複数の国のデータによると、ヨーロッパの燃料需要は、4月のロックダウンを底に緩やかに回復しつつあるが、相変わらず通常をはるかに下回っている。
市場回復のさらなる兆候として、木曜日にブレントは後退し、3月以来初めて、石油の即納が後供給のコストを上回った。通常、即納の石油のプレミアムは、供給が逼迫していることを示し、貯蔵の引き下げを促す。
今週、米国の原油在庫はさらなる記録を打ち出したが、燃料在庫は減少した。
ロイター通信