アラブニュース
リヤド:サウジアラムコとエネルギー技術企業ベイカーヒューズは、エネルギー部門の様々な適用のための幅広い非金属製品の開発と商品化の合弁事業を半々の出資で立ち上げることを発表した。
新たに設立される会社は、「ノベル非金属ソリューション・マニュファクチュアリング(ノベル)」という名称になる。
建設着手を記念して火曜日にプロジェクト現場で執り行われた式典には、アラムコのアハマド・アル・サーディ技術サービス部門長と、ベイカーヒューズの会長兼CEOであるロレンゾ・シモネリ氏が出席した。
ノベル社の新施設は、サウジの東部州にあるキング・サルマン・エナジー・パーク(SPARK)で開発されている。
SPARKは、サウジアラビアを世界的なエネルギー、産業、テクノロジーの中心地として位置づけることになる50平方キロメートルの巨大エネルギー都市計画である。施設は差し当たり、複合材料から、強化熱可塑性パイプ(RTP)を含む陸上用非金属パイプラインを生産する予定となっている。
この合弁事業は、今年2月のアラムコ第5回「国内産業奨励プログラム(IKTVA)」フォーラムで調印された株主合意に基づくものだ。両社はまず昨年7月に、非金属の合弁事業を立ち上げるとの理解で覚書を交わした。
今回の提携は、石油製品の新たな機会を模索し、政府の商業生態系拡大と国内投資促進への取り組みを支援するという、アラムコの長期戦略の一環である。
アル・サーディ氏は、「非金属製品は安心して頼ることができ、コスト効率がよく、持続可能性にも恵まれているため、我々が依存している産業や製品を再形成する製品であると言えます」
「我々は、効率を向上させ、維持費や修繕費を削減すべく、事業における革新的な非金属素材の利用を拡大させようと取り組んでいますが、今回のベイカーヒューズとの提携は、それを強化するものです。また同時に、雇用創出や、国内の専門的人材を増やすことを通して、サウジの経済発展にも良い影響を与えます」と彼は付け加えた。
ベイカーヒューズの油田設備部門長のニール・サンダース氏は、次のように述べた。「エネルギー技術企業である我々は、非金属のような戦略的分野の成長に投資していますが、非金属製品開発における我々の豊富な経験は、幅広い業界に役立てることができるでしょう。
この地域で製品開発を拡大するというアラムコのビジョンは、サウジアラビアのイノベーションと製造業を支援するという我々の構想と一致します」