
東京:自動運転技術やコネクテッドカーの開発競争が激化する中、日本ではトヨタ自動車が8日、高度運転支援システムを搭載したレクサスとミライ(MIRAI)の新モデルを発表した。
トヨタの今回の発表が示すように、最近は自動車メーカー、電気自動車関係の新興企業、およびハイテク大手がいわゆるアクティブセーフティ機能に多額の投資を行っている。
トヨタの「Advanced Drive(アドバンスドドライブ)」と呼ばれる新しい運転支援技術は、車線維持、車間距離維持、高速道路や他の自動車専用道路におけるドライバーの監督下での車線変更など、運転を支援する自動運転レベル2のシステムを備えている。
高級セダンのレクサスLSは4月8日から約1630万円(148,627.70ドル)から1790万円で発売され、燃料電池車第2世代のミライは4月12日に840万円から860万円で発売される。
これらの新モデルは、無線アップデートを提供し、深層学習を中心としたAI技術を活かしたトヨタの最初の製品であると、トヨタのジェームス・カフナー取締役(同社研究ユニット、ウーブン・プラネットCEOを兼任)は述べた。
「これは、ソフトウェア主導型開発に向けた私たちの歩みの重要な第一歩です」とカフナー取締役は8日のオンライン説明会で述べ、トヨタが設計したソフトウェアは、真の意味でのグローバル性、および再利用性の提供を意図したものだと解説した。
将来的には、車のソフトウェア機能は、スマートフォンをパーソナライズするのと同じように、「アップグレード可能」かつ「さらにカスタマイズが可能」になるだろうとカフナー取締役は付け加えた。
完全自動運転車の実現には年数がかかるという見方が今も有力ではあるが、トヨタのライバルのゼネラルモーターズは今年初めにオンライン開催のコンシューマー・エレクトロニクス・ショーで電池式・完全自律飛行の空飛ぶキャデラックのを発表して話題となったし、中国の検索エンジン企業、百度は中国の自動車メーカー吉利(Geely)とのパートナーシップを発表している。
トヨタの日本国内の競争相手・ホンダは先月、部分自動運転のレジェンドセダンを日本で発表し、自動運転レベル3の認定技術を開発・搭載した車を販売する世界初の自動車メーカーとなっている。
ロイター