
アラブニュース
ドイツは、サウジアラビアを始めとする湾岸協力会議(GCC)諸国からの2021年の旅行客数は2019年に比べて約50%減少すると見ているが、2023年までに、新型コロナウイルス以前の水準に戻すことを目指している。
ドイツ政府観光局(GNTB)は先週、6月25日から、ワクチン接種を済ませた海外からの観光客の受け入れを再開することを発表した。
「ドイツは、2019年に湾岸地域からの宿泊客160万人を記録しましたが、中でもサウジアラビアは非常に重要な市場です」とドイツ政府観光局の営業マーケティング部門湾岸地域担当責任者であるヤミナ・ゾフォ氏はアラブニュースに語った。
「特に夏場のシーズンには、湾岸地域からの旅行客の関心が非常に高まることを期待しています。ドイツはこの地域からの宿泊客が、2019年の数値の50%となる80万人に到達することを目指しています。そして、2023年までには2019年の水準にまで戻したいと考えています」とゾフォ氏は付け加えた。
ドイツ観光局は世界的な取り組みの一環として、湾岸地域からの観光客を急増させるためのマーケティング戦略を打ち出した。
「『ジャーマン・ローカル・カルチャー』といったシーズン戦略は、私たちが今後数カ月間、焦点を当てていく重要なキャンペーンで、サウジアラビアを始めとする湾岸協力会議諸国の全域における宣伝活動の中核をなすものです。このキャンペーンは、今夏にドイツを訪れる旅行客に、通常とは一味違った旅を楽しんでもらうことを目論んでいます」とゾフォ氏は述べた。
新たな規則により、ドイツへの入国を希望する旅行客は、ファイザーバイオンテック社製、モデルナ社製、アストラゼネカ社製、ジョンソン&ジョンソン社製を含む新型コロナウイルスの承認ワクチンの接種を到着前14日以前までに済ませた証明を提出することが義務付けられる。