
アラブニュース
ドバイ:サウジアラビア国立銀行投資銀行部門であるSNBキャピタルは、世界的な投資会社であるBNYメロン社と提携し、サウジアラビアの機関投資家や大口資産家に向けてグローバル証券サービスを提供する。
新サービスは、昨年10月に両社が発表した内容を踏襲しており、サウジアラビアの資産運用、仲買、カストディといった業務に世界標準の手法を取り入れたいという要望に応えるものとなっている。
発表によると、両社の提携により、資産保有者は、サウジアラビア国内、地域、国際市場の多様な資産クラスにアクセスできるようになるという。
SNBキャピタルの証券部門マネージング・ディレクターであるロアイ・バファキー氏は、「国内外のカストディ、管理、証券貸借、クリアリングなど、顧客に提供できるサービスが増えることを嬉しく思います」と述べる。
また、サウジアラビア資本市場の成熟の兆候として、「『ビジョン2030』沿って、サウジアラビア資本市場および金融部門全体の成長と発展に貢献することになるでしょう」とも述べる。
「BNYメロン社との提携により、関連するサイバーセキュリティ規制を遵守しつつ、市場でも先進的なカストディや連結諸表作成といったソリューションを顧客に提供することも可能になります」。
BNYメロン社の中東・アフリカ地域担当のアンソニー・ハビス氏は、サウジアラビアでは資産管理に対する「より高度な要求」が増えており、今回の提携は業界で欠けていた部分を満たすものだと述べている。