
トヨタ自動車は20日、国内で1月の生産調整を拡大すると発表した。仕入れ先の従業員が新型コロナウイルスに感染したことで部品調達が難しくなり、減産台数はこれまでの公表分を含め約4万7000台に膨らむ。
トヨタは1月の生産規模について、昨年末時点で半導体不足などを理由に約2万台引き下げていた。今回、年明けからのコロナ感染者急増が直撃し、さらに約2万7000台生産を下押しすることが分かった。部品メーカーを含め従業員のコロナ感染による生産への影響が顕在化した形だ。
対象となるのは元町工場(愛知県豊田市)など11工場21ラインで、21~24日のうち最大3日間稼働を取りやめる。従業員のコロナ感染で一部稼働を停止している堤工場(同)では、新たに4人の感染者が確認されたため、第1ラインで20日の夜間勤務を休止した。
時事通信