
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアのアブドルアジーズ・ビン・サルマン エネルギー相は、国際エネルギー機関(IEA)が石油需給の集計に7億バレルを超える量の「消えた(ように見える)石油(missing barrels、推計漏れ)」があったことを認めるに至ったことに言及、同機関による計算方法を批判した。
IEAによる大量の推計漏れは、「(映画の)『アバンチュール・イン・リオ』と『ファインディング・ニモ』の出来の悪い続編」が一緒になったようなものだ、とアブドルアジーズ エネルギー相は、リヤドで開催されている国際石油技術会議(IPTC)2022におけるパネルディスカッションの席上、IEAの失態を指摘した。
オックスフォード・エネルギー研究所によると、推計漏れとは、グローバルな需給バランスが示唆する在庫の変動と、企業および政府機関が観測した在庫レベルの変化との間のギャップであり、浮体式貯蔵や輸送中の石油量を考慮しながら調整したものである。
アブドルアジーズ エネルギー相は、推計漏れをめぐる論議におけるIEAの主張の信憑性に疑問を呈し、次のように述べた。「1月には7億3,000万バレルの推計漏れという報告がありました。そして突然、彼ら(IEA)は漏れていた量を発見したと言い出しています。どこに見つかったというのでしょうか?2007年以降サウジアラビアで消費されていたというのでしょうか、そして残りは中国かどこか他のところで消費されていたとでも言うつもりなのでしょうか。」
同大臣はまた、以前はエネルギーへの投資に反対していたが、最近になってエネルギーへの投資拡大を推奨しているIEAの矛盾した態度についても批判している。