ホンダやヤマハ発動機など国内二輪4社は17日、小型モビリティー(移動手段)用水素エンジンの共同研究に乗り出すと発表した。6月に技術研究組合を設立。環境に優しい次世代型二輪車を生産し、国際競争力を強化するのが狙いだ。
経済産業省が今月11日に認可した。研究組合はホンダなどの他、スズキ、カワサキモータースで構成。特別組合員としてトヨタ自動車、川崎重工業も参画する。理事長にはヤマハ発の小松賢二執行役員が就く。
ホンダがエンジン開発、スズキが要素研究、残る2社が関連機器研究を手掛ける。出力20キロ~100キロワット程度の水素エンジン開発を想定しており、二輪車や軽自動車、小型漁船、ドローンなどでの実用化を目指す。今後、国内外で幅広く組合員を募り、体制強化も併せて進める。
ヤマハ発の日高祥博社長は、東京都内で記者会見し「水素は大きな可能性を秘めた次世代エネルギーだ」と強調。「各社の知見を生かし、研究開発を加速させる」と述べた。
時事通信