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ホンダ、電動化シフト加速=車載ソフトでIT大手と提携

脱炭素社会の実現に向けたEVシフトなどで、自動車業界は「100年に1度」と言われる変革期の真っただ中にある。(AFP)
脱炭素社会の実現に向けたEVシフトなどで、自動車業界は「100年に1度」と言われる変革期の真っただ中にある。(AFP)
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11 Jul 2023 02:07:33 GMT9
11 Jul 2023 02:07:33 GMT9

ホンダが、自動車の電動化に向けて外部企業との連携や部品調達網の再編を加速している。7日には車載ソフトウエアの開発でITサービス大手SCSKと協業で基本合意したと発表。電気自動車(EV)や自動運転技術の搭載車、ネット接続機能を持つコネクテッドカー(つながる車)など、これからのクルマづくりに必要な体制整備を急いでいる。

ホンダは、車載ソフトを次世代のクルマの価値を決定付ける基盤技術と位置付け、ソフト開発力の強化を進めている。SCSKとは、車両の電子システムや自動運転機能を制御するソフトなどの開発で連携。開発体制を整えるため、2030年までにSCSKから1000人規模のITエンジニアを受け入れる。今年3月には車載ソフト開発を手がけるインドのKPITテクノロジーズとも協業で基本合意している。 

脱炭素社会の実現に向けたEVシフトなどで、自動車業界は「100年に1度」と言われる変革期の真っただ中にある。ホンダは40年に世界で販売する新車のすべてをEVか燃料電池車(FCV)とする目標を掲げ、今年に入り変革に向けた布石を次々と打っている。

電池大手GSユアサとは共同出資で国内にEV搭載用バッテリー工場を新設し、23年中に事業を開始する予定だ。EVシフトでは、エンジン車の部品供給を受けてきた取引先との関係見直しも避けて通れない。4日には「脱エンジン車」の一環として、燃料タンクを製造する連結子会社で、かつては軽自動車の生産を委託していた八千代工業をインド企業のグループに売却する計画を発表した。

ホンダの三部敏宏社長は、世界各地の電動化の動きに「予想よりも速い」と危機感を示している。「時系列でどのように変化するかを明確にしながら、新しいモビリティー(移動手段)時代に移りたい」との考えも表明しており、さらなる変革に取り組んでいく構えだ。

時事通信

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