アラブニュース

リヤド：サウジアラビアの国営通信社（サウジ通信：SPA）によると、同国の産業・鉱業分野は韓国との協力を強化していく方針で、提携関係を結ぶ可能性もある。その目的は、さらなる人材開発にある。

今回の進展は、サウジの産業・鉱物資源省の代表団が韓国を訪れ、複数の政府機関および民間企業の幹部と一連の会談を行ったのを受けてのもの。

SPAの報道によると、訪問の目的は、産業・鉱業分野で人材を育てるためにプログラムやイニシアチブを調査することだった。

代表団は韓国教育省の高官と面会し、これらの分野に関する将来の訓練方法について議論した。

訪問中、代表団は現代自動車グループやHyundai Occupational Training College（現代職業訓練カレッジ）で実施されている卓越したプログラムやイニシアチブ、テクノロジーについても学んだ。

また、韓国中小ベンチャー企業省とも面会し、両者の人材戦略を精査した。

さらに、韓国商工会議所の代表者とも会談し、労働ベースの学習プログラムなど、人的資源をさらに発展・推進する方法について話し合った。

会談においては、両国が今後採用する人材開発戦略についても徹底的に掘り下げられた。

両国は導入が必要な人材開発戦略について話し合う一方で、経験を交換する方法についても探った。

今年4月、韓国のチョイ・ヨンサム外務副大臣はアラブニュースにこう語っていた。「サウジアラビアとは、建設や最新技術など、多く経済分野で共通の利益がある」

ソウルで開催された「世界ジャーナリスト会議2023」の際、副大臣は「われわれ両国間でさらに詳細な共同プロジェクトを実現できれば」と語っていた。

2022年11月、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と韓国のユン大統領は、両国関係を「未来志向の戦略パートナーシップ」に発展させ、共同プロジェクトを推進する特別委員会を設立することで合意した。

11月の訪問の際には「韓国・サウジ投資フォーラム」も開催され、両国企業の間で26の契約が交わされた。対象分野はクリーンエネルギーのほか、サウジの大規模なスマートシティ計画「NEOM」での建設など、多岐に渡っている。