

中国広州市のタイクーフイ(太古匯)のエルメス旗艦店が移転オープンした日に270万ドルを売り上げたと伝えられている。
複数の情報筋によると、中国国内でひとつの店舗が一日にあげた売上高として過去最高とみられている。
広さ510平方メートルの旗艦店は、広東省の省都、広州市にある。2018年のデータによると、中国本土で最も裕福で人口の多い地域のひとつだ。
移転オープンにあたって、ダイヤモンドで飾られたハンドバッグ「ヒマラヤ・バーキン」などの希少な商品が揃えられたため、当日は多くの顧客が来店し、食器、シューズ、家具、レザーグッズが飛ぶように売れたという。
一日で達成されたこの売り上げは、コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けたラグジュアリーファッション業界が必要としていた自信をもたらしてくれた。
エルメスのアクセル・デュマ最高経営責任者(CEO)は、2月末に開かれた年次決算発表で、中国でのコロナウイルスの流行が、「私たちの業界にとって重要な国で、重要な時期に」起こったため、同社は影響を受けたと説明していた。