
アラブニュース
ドバイ: 人は誰かから批判されることで引き留められることもあるが、ドバイを拠点に活躍するカリグラフィーアーティストMajid Al-Yousef 氏はそうならなかった。
Al-Yousef氏の旅は小学校から始まった。当時の先生が、彼の字を「上手ではない」と言ったことが「きっかけとなった」とアラブニュースのインタビューで彼は答えた。
Al-Yousef氏が自分のスキルを伸ばし、「カリグラフィーの世界に入る」ことを決めたのはその時だった。
「それ以前にも昔はスケッチや図案作り、デザインを趣味としてよくやったものだよ」と彼は言う。「それが、手と目の相関関係や基本的な視覚芸術の方法を理解するのにとても役立ったと思うんだ」
彼によると、カリグラフィーはデザイン関連の規律と共に、文字と言葉とその配置の「構造」によって決まるものであるという。「特定のメッセージや気持ちを表現するためにそういった構造に耐えるには多大な勉強と経験が必要だ」と説明する。
Al-Yousef氏は美術の学士号をイラクで取得した。そして、アメリカで修士号をとろうとしたことで「もっとアートの歴史とデザイン両方を学ぶ、さらに大きなチャンス」を与えられた。
「特にバウハウスやキュビスム、分析的キュビスム、未来派、そしてこれらの動向を学ぶことで、私の中でたくさんの視野が開けた」とカリグラファーは述べる。「それに当時の私の主な関心はこれらの哲学をカリグラフィーやその形式に適用しようとすることだったと思う」
こういった経歴があるために、才能のある彼が思うことには、誰もがこの芸術での成功を追い求める前にカリグラフィーの基礎を学ぶべきだという。「そうでなければ、現状のようにたくさん練習しても非常に質の低い作品になってしまうからだ」と説明する。
「そして、それは長期的に見れば深刻な問題だ。まず、誰もその価値を見極めることすらできないようなものを練習する人がたくさん出てくるだろう。そうしてその価値は失われていく」とアーティストは付け加えた。
しかしながら、calligraffitiやその他のデジタルフォームのような異なるフォームやアプリケーションにカリグラフィーを使うことは良い練習になると彼は思っている。