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能の慈善上演でレバノンのための義援金を集める

在日レバノン大使ニダル・ヤヒヤー氏が$12,000 の寄付を誓約した日本人寄贈者に礼を述べる(ANJ写真)
在日レバノン大使ニダル・ヤヒヤー氏が$12,000 の寄付を誓約した日本人寄贈者に礼を述べる(ANJ写真)
主催者とゲストの全体写真。(ANJ写真)
主催者とゲストの全体写真。(ANJ写真)
集まった金額の半分がユネスコと赤十字へ寄付される。
集まった金額の半分がユネスコと赤十字へ寄付される。
10月4日に上演される公演からの義援金は、8月4日に爆発事故で甚大な被害を受けたレバノンの救援に当てられる。この事故では200人が死亡、6,500 人が負傷、30万人以上が住む家を失った。(AP)
10月4日に上演される公演からの義援金は、8月4日に爆発事故で甚大な被害を受けたレバノンの救援に当てられる。この事故では200人が死亡、6,500 人が負傷、30万人以上が住む家を失った。(AP)
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05 Oct 2020 11:10:49 GMT9
05 Oct 2020 11:10:49 GMT9

カルドン・アズハリ、シャムス・エル=ムトワリ

東京: 10月4日(日)、「ベイルートのために祈る」というチャリティイベントが東京で開催され、8月にベイルートの港で大規模爆発を被災したレバノンのために、約10万ドルの寄付金誓約が集まった。

このイベントでは、日本に現在も残る最古の伝統舞台芸術「能」の上演、アラビア音楽、レバノン料理が提供された。

イベント会場は東京のセルリアンホテルの能楽堂で、憲仁親王妃も出席して日本国民のレバノンに対する支援と結束を示した。

チケットと慈善オークションの売り上げが日本赤十字とユネスコへ寄付された。

ベイルート支援グループによって主宰されたこの募金イベントの目的は、史上最大級の非核爆発を被災したレバノンの復興を支援すること だった。その大爆発は化学薬品のからむ事故によるもので、200人以上が死亡、何千人もの人々が負傷し、何百人もの人々が住む家を失った。

今回、長年にわたる日本在住のレバノン人で能のプロデューサーの梅若マド レーヌ氏が、同イベントの企画実施を成功へ導いた。

梅若マドレーヌ氏は1976年の市民戦争中にレバノンから亡命し、日本へやって来た。その後、600年の能楽との歴史を持つ梅若家の能楽師である梅若猶彦氏と結婚した。

マドレーヌ・アブデル=ジャリル・ウメワカ氏は1976年にレバノンを脱出し、ウメワカ ナオヒコ氏と結婚しました。(写真)

マドレーヌ氏は梅若家で唯一の外国人だが、能の振興のために世界中で積極的に活動している。

「レバノンでの公演を始め、様々な異文化間の協働制作をしてきた。この実に素晴らしい日本の伝統芸術を世界の人々へ紹介し、様々な年や芸術分野出身のアーティストたちと協働制作をすることに情熱を傾けている」と梅若マドレーヌ氏がアラブニュースジャパンへ語った。

以前梅若氏は、夫が脚本家兼監督を務めたアバンギャルドな舞台を制作しており、2009年のその制作にはレバノンアメリカン大学からのレバノン人俳優たちを起用した。

梅若マドレーヌ氏は多数の公演を手がけてきたが、チャリティイベントは少し勝手が異なる。

「これは私にとって、寄付金を募ることを目的として制作した初めての公演であり、レバノン再建のための資金を集めるためのもの。チケットは完売し、日本の皆様からの支援に胸を打たれている」と彼女は言う。

このイベントでは、日本遺産大使の能楽師大倉正之助氏が、「石橋」にまつわる筋書きによる短い舞台を舞った。この「石橋」は、レバノンと日本が互いの伝統的芸術・文化を通して深め育てていく絆への祈りを象徴している。

このイベントでは、ウードやレク(リュートとタンバリンに類似した楽器)などのアラビア楽器による奏楽に加えて、レバノンの文化と歴史についても動画や在日レバノン大使ニダル・ヤヒヤー氏のスピーチを通して紹介された。

「レバノンについてひと言でいうと、この国は文明・歴史・そして素晴らしい宗教を持つ国だ」ヤヒヤー大使は、同イベントに貢献した様々な団体や個人に対して感謝の意を伝えた後、そう述べた。

その後、参加者たちにレバノンの豊かな歴史について手短に紹介し、世界最古の都市20カ所のうちの4都市が、ベイルートを含むレバノンの都市であることに言及し、また、古代にレバノンの地に住み着いていたフェニキア人が、彼らのアルファベット文字、ワイン造り、航行技術をもって世界の歴史に重要な貢献を残したと語った。

ヤヒヤー大使は、過去2年間の間に4人の優れたレバノン市民が各種分野で日本の国際的な賞を授与されていることにも言及した。それらには、庭野平和賞、生物多様性みどり賞、空手世界選手権大阪大会第3位、日本食海外普及功労者への農林水産大臣賞が含まれる。

東京のレバノン大使館の経済担当官バチアー・ボウ・ラシェド氏もレバノンとその様々な側面についてプレゼンテーションを行った。

さらに日本人歌手の井上ファイルーズ碧氏がアラビア語で歌を歌い、日本人楽団がウード、タブラ、バイオリンで伴奏した。その中の1曲は著名なレバノン人歌手ファイルズ氏の「ベイルートのために(For Beirut)」という有名な曲で、イベントに参加した100人以上の人々を感動させた。

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