
松野博一官房長官は31日の記者会見で、パレスチナ情勢の悪化を受け、イスラエルからの邦人退避のため、自衛隊機による輸送を再び行う方向で調整していることを明らかにした。
「自衛隊機による邦人等の輸送を再度行うことを念頭に、現在、在留邦人に出国意向調査、搭乗希望調査を実施している」と述べた。
邦人退避に備え、イスラエルの隣国ヨルダンで、自衛隊機は待機している。政府は、在留邦人への希望調査などが終わり次第、近く輸送を実施することも検討している。松野氏は「イスラエル・パレスチナ情勢は刻一刻と緊張度を増しており、空路での出国が困難になる事態も想定しておくべき状況にある」とも説明した。
政府は10月20日も、自衛隊機でイスラエルを出発し、邦人らを輸送した。
時事通信