
新型コロナウイルスのワクチンまたは治療法の開発が、延期された東京2020オリンピックを1年以内に開催する鍵になると、組織委員会の森喜朗会長は水曜日に述べた。
森氏は、大会を再び開催する上で重要となるものは何かと尋ねられ、「新型コロナウイルスの問題が落ち着くかどうかです」と語った。
「具体的に言うと、最初のポイントはワクチンや治療薬が開発されることでしょう」と水曜日に放送されたNHKのインタビューで述べた。
ウイルス感染の状況がこのまま変わらない場合、大会を開催するのかと尋ねられた森氏は、「現状のままでは、開催ができません」と語った。
しかし、森氏はこの見通しは仮説であると述べた。「このような状況がもう1年間続くとは思えません」
東京2020オリンピックは今週の金曜日に開かれるはずだったが、新型コロナウイルスの世界的流行で、3月に延期が決定された。これは、第二次世界大戦中に2つのオリンピックが中止されて以来、最悪の混乱だ。
大会の新開催日は2021年7月23日の予定だ。しかし、最近の世論調査で、日本でウイルスの感染再拡大が見られるため、オリンピックを主催することに対する国民の熱意が冷めていることがわかった。
共同通信が今週発表した調査によると、東京大会を来年に延期するのに賛成しているのは4人中1人だけで、そのほかの人たちはさらなる延期か中止を支持していることがわかった。
延期または中止を支持する人のほとんどは、単純に大会が開催されるまでに感染拡大が収まるとは思えないと述べた。
感染拡大の中で大会を開催する場合、観客数を制限するか、無観客試合にするという選択肢が浮上している。
しかし森氏は、観客の数を減らすのは難しいだろうと語った。
そして、観客なしで大会を開催するという選択肢は今のところないと述べた。
「もしそうするしか開催する方法がないとしたら、それはよく考えなければならない。そうなるなら、中止の話があるかもしれない」と述べたと伝えられているが、詳細については語られていない。
大会の新しい開催日まであとちょうど1年あるが、その間に感染拡大が収束するのかは疑問が残り続ける。
日本はこれまでに26,300人のCOVID-19の感染者と、989人の死亡者が報告されている。東京では最近感染者が増加しており、海外からの入国をほぼ完全に拒否している。
AFP通信