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佐賀県の模試、イスラム教徒をテロリストだと示唆

その日記の文章には、イスラム教とテロリズムを結びつける表現が他にも多数見られたという。(Shutterstock)
その日記の文章には、イスラム教とテロリズムを結びつける表現が他にも多数見られたという。(Shutterstock)
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31 Jan 2021 12:01:12 GMT9
31 Jan 2021 12:01:12 GMT9

カルドン・アズハリ

東京:佐賀県内の高校生を対象に行われた模擬試験で、貧しいイスラム教徒がテロリストになる可能性が高いことということを示唆する内容の文章が出題され、物議を醸している。

1月上旬に佐賀県内の実施された模試で、エジプトを訪れた高校生の架空の日記に基づくテキストを読むという英語のリーディング問題が出題された。「なぜ子供たちがポストカードを売るために観光客をしつこく追いかけていたのか。もし彼らがお金を稼げなかった場合はどうなるのか?」と父親に質問を投げかけた学生に対し、「もし稼げない場合には、食べ物を得るためにモスクに行き、テロリストになるだろう」と答えるという描写があった。その日記の文章には、イスラム教とテロリズムを結びつける表現が他にも多数見られたという。

県内模試の終了後、一部の学生やその関係者から、「偏見に感じられ、配慮が欠けていた」「高校生が宗教とテロリストを結び付けて考えてしまうのでは」などの懸念や指摘があったという。

佐賀県の教育委員会は、38の中・高等学校に対して、試験の問題が特定の宗教に対する差別や偏見を促進する可能性があったと警告する通知を送った。佐賀西高校の渡邊成樹校長は、地元の日刊紙佐賀新聞に対して、問題文が不適切であることを認め、試験を受けた学生らに対しては試験後、人権に関する指導を行うと述べた。

県立模擬試験は、生徒の学力をテストするだけでなく、教職員のに問題作成能力を向上させる目的で年2回実施されている。当問題文を含む今回の試験は1月上旬に県内の24校で行われ、1年生約3,100人が試験を受けたという。

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