
水産庁は18日、高級すしネタとして人気が高い太平洋クロマグロの漁獲枠拡大を、来月下旬の国際会議に提案する方針を固めた。繁殖能力がある親魚が回復傾向にあるとして、増枠の環境が整ったと主張する。ただ、資源保護を重視する米国が難色を示す可能性が高く、調整は難航しそうだ。
水産庁が18日開いた漁業者向け説明会で、枠の拡大を求める声が相次いだ。具体的な増枠幅の詰めを急ぎ、クロマグロの資源管理を協議する「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」北小委員会などに提案する。会議はオンライン形式で開かれる。
クロマグロは乱獲で急激に数が減ったため、小型魚(30キロ未満)と大型魚(30キロ以上)に分け、2015年から国際的な資源管理を行っている。
昨年公表された評価結果によると、18年の親魚の量は過去最低だった10年に比べて2.6倍の約2万8000トンに回復した。水産庁は昨年も増枠を求めたが、「資源水準は依然低い」と米国が主張して反対し、合意できなかった。
JIJI Press