
東京
現職首相の安倍晋三は、金曜に101歳で死去した中曽根康弘元日本首相について「第二次世界大戦後の大きな転換点に当たって舵取り役を果たされた」と述べた。
安倍首相は「深い悲しみを禁じ得ない。国民と共に心から哀悼の意を表する」との談話を発表した。
首相は「強い信頼の下で強固な日米同盟を確立し、アジア諸国との関係を強化し、わが国の国際的地位を大きく向上させた」と中曽根元首相を称賛した。
首相はまた、21世紀に向けての構造改革における中曽根のリーダーシップと成果も指摘した。
菅義偉官房長官は金曜の記者会見で、中曽根氏が主張されてきたよう各党が憲法改正に関して建設的な議論を行うよう要請した。
与党自民党の二階俊宏幹事長は記者団に対し、中曽根氏は「常に全体像と歴史を見ていた」と語った。二階が率いる自民党党派は中曽根氏の派閥の流れを引いている。
中曽根内閣で自治大臣を務めた国民民主党の小沢一郎議員は、「戦後政治を総決算された素晴らしい指導者」として称賛する談話を発表した。
中曽根氏の在任中には「激しく議論した」と、日本共産党前議長の不破哲三は別の声明で述べた。「我々は政治的には反対の立場にあったが、彼は率直な討論をした」と語った。
時事通信社