
東京:18日、ある閣僚は24名が犠牲となった先週のクリニック火災で、唯一の避難経路が断たれていたとして、同じような建物の緊急点検を行うよう要請した。
警察によると、放火容疑の男は、大阪西部の建物4階にあるクリニックに入り、持っていた液体入りの袋をヒーターの近くに置き、蹴り倒したという。
金子恭之総務大臣は、進行中の捜査内容を受け、「損傷の度合いから判断すると、火は階段付近で発生したと思われる。そこが唯一の避難経路だった」と報道陣に語った。
大臣は、階段が1つしかない多層階の商業ビル3万棟の検査を全国の消防署に要請した。
NHKの報道によると、61歳の容疑者は同クリニックの患者で、現在重体で治療を受けている。男の名前は国内のメディアで公表されたが、まだ逮捕されていない容疑者の氏名を公表するのは異例だ。
これまで日本国内の記憶に残る大規模火災としては、2019年の京都アニメーションの放火火災で36名が死亡、さらに2001年の東京の繁華街・歌舞伎町で起きた建物火災で44名が死亡した。
ロイター