
東京:日本はロシアとその中央銀行に対し実効的な経済制裁を実施するためG7諸国と緊密に連携していると、ウクライナ危機の影響を協議する政府と日銀との幹部会合の後、日本のトップ財務官は語った。
国際部門担当の神田真人財務官は28日、記者団に対し、ウクライナに侵攻したロシアに「最大のコストを科すよう、G7諸国をはじめとする国際社会と緊密に連携しながら対応する」と述べた。
財務省で日本の為替政策を指揮する神田氏は、約1年ぶりに行われた日銀と金融庁の担当者との会合の後でこのような発言をした。
ウクライナに侵攻したロシアに対し、欧米諸国が国際決済システムSWIFTから一部の銀行を排除するなどの新たな制裁措置を発動したことを受け、28日、日本株は下落し、避難通貨としての円の需要が高まった。
「制裁が実効的なものになるよう(欧米諸国と)調整している」と神田氏は述べた。
神田氏は「市場の安定は極めて重要だ」とし、政府は市場の動向を注視していると語った。
このような三者会合は通常、市場に大きなストレスがある時に開催され、政策立案者の見解や株式市場や為替レートの変動に対する懸念を協議するために行われる。前回の会合は昨年1月に開催された。
ロイター