
ウクライナが日本政府に対し、ゼレンスキー大統領による国会演説を打診していることが分かった。複数の政府・与党関係者が16日、明らかにした。衆参両院本会議場でのオンラインなどの演説は前例がないが、自民、立憲民主両党の国対委員長が同日会談し、実現を目指す考えで一致。オンラインやビデオ演説が想定されている。
ゼレンスキー氏は、ロシアの侵攻に対抗するための支援強化を各国議会で訴えており、8日には英国で、15日にはカナダでそれぞれオンラインで演説した。
自民党幹部は、2022年度予算案が成立した来週以降に行う方向で検討していると明らかにした。演説は本会議場に大型モニターを置く案や、衆院議員会館の「国際会議室」を使う案などが浮上している。
立民の馬淵澄夫国対委員長は16日、自民党の高木毅国対委員長と会談し、ゼレンスキー氏のオンライン演説について、「知恵を絞って前向きに検討すべきだ」と伝達。日本維新の会の馬場伸幸共同代表も党会合で「積極的に協力していく」と表明した。
時事通信