
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が中東レバノンに逃亡した事件に絡み、被告の妻キャロル・ナハス容疑者(53)=偽証容疑で逮捕状=について、検察当局が警察庁を通じ、国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を要請したことが10日、関係者への取材で分かった。
キャロル容疑者はゴーン被告同様、レバノン国籍を持ち、レバノン側が手配に応じる可能性は低いとみられる。
東京地検特捜部は昨年4月に東京地裁で行われた非公開での証人尋問で、記憶と異なるうその証言をした疑いで、7日にキャロル容疑者の逮捕状を取得。国際手配に向けた準備を進めていた。
特捜部は、キャロル容疑者がオマーンの日産販売代理店の経理担当幹部と連絡を取ったり、関係者に捜査への協力拒否を依頼したりして特別背任事件の証拠隠滅を図ったとみている。
時事通信社