
東京都渋谷区円山町の路上で母娘2人が刺された事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された中学3年生の少女(15)が「(自分の)母親と弟を殺す予行練習だった」と供述していることが22日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁は同日、少女を送検。無差別に標的を探していたとみて、詳しい動機を調べる。
捜査関係者によると、少女は母親を殺そうとした理由について「不機嫌になると態度に出る癖があり、自分が似てきているのが嫌だった」と供述した。弟に関しても「母親の遺体を見るのがかわいそうだから殺そうと思った」と話しているという。
少女は20日、「塾に行ってくる」と家族に告げて埼玉県戸田市の自宅を出発。昼ごろにJR武蔵浦和駅から電車で東京・新宿に向かい、人通りの少ない場所を探して渋谷区円山町にたどり着いた。所持していた包丁やナイフは家から持ってきていたという。
少女は20日午後7時20分ごろ、円山町の路上で母娘2人の背中などを刺して殺害しようとしたとして逮捕された。刺された19歳の娘の傷は深さ10センチ以上に達していた。
時事通信