総務省は18日、「敬老の日」に合わせ、65歳以上の高齢者の推計人口を発表した。15日時点で前年より6万人増の3627万人で過去最多となり、総人口に占める割合も0.3ポイント増の29.1%で過去最高となった。
2020年国勢調査の結果などを基にまとめた。男女別に見ると、男性は1574万人で男性全体の26.0%、女性は2053万人で女性全体の32.0%を占めた。
総人口に占める65歳以上の割合は1950年から年々増加。国立社会保障・人口問題研究所は、第2次ベビーブーム世代(1971~74年生まれ)が65歳以上となる2040年には35.3%に達すると推計している。
人口が10万人以上の世界200の国・地域では日本がトップで、2位のイタリア(24.1%)を5.0ポイント上回った。3位はフィンランド(23.3%)だった。
一方、21年の65歳以上の就業者数は909万人で、18年連続で前年に比べて増加し過去最多。65歳以上に占める就業者の割合は25.1%と前年と同率だった。65~69歳に限ると、50.3%と初めて5割を超えた。
産業別では、卸売業・小売業が130万人と最多。農業・林業104万人、サービス業103万人と続いた。役員を除く雇用者のうち、契約社員やパートなど非正規雇用は393万人で75.9%を占めた。168万人だった10年前に比べて225万人増えた。
時事通信