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南阿蘇鉄道が全線再開=熊本地震で被災、7年ぶり

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15 Jul 2023 04:07:14 GMT9
15 Jul 2023 04:07:14 GMT9

熊本地震で被災し、一部区間で不通が続いていた第三セクターの南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が15日、約7年3カ月ぶりに全線での運転を再開した。JR豊肥線への乗り入れも開始。主要な交通インフラは全て復旧し、地元関係者は通勤・通学の足の復活とともに、観光客増加に期待を寄せる。

高森駅では午前6時、駅員から「出発進行。立野行き発車」の号令が掛かると、始発列車が警笛を鳴らし出発した。

始発前から多くの人が切符売り場に並んだ。親子で見送った南阿蘇村の浅尾昭子さん(61)は「熊本市への通院など、日常で当たり前に使っていた。やっとつながってうれしい」と声を弾ませた。娘の比呂加さん(30)は「たくさんのお客さんに景色を楽しんでもらい、観光でも盛り上がってほしい」と笑顔を見せた。

午前11時からは、蒲島郁夫県知事らが出席して記念式典が開かれた。同鉄道の草村大成社長は「復旧に関わった全ての人と喜びを分かち合いたい」と述べ、同知事は「鉄道を軸とした地域活性化に真剣に取り組む」などとあいさつした。

この日、再開したのは豊肥線と接続する立野までの10.6キロ。同鉄道は2016年4月16日の本震により、線路が土砂崩れで埋まったり、橋脚が損壊したりするなど甚大な被害を受けた。同年7月に比較的被害が小さかった区間で運転を再開したものの、豊肥線との接続は途絶えた状態が続いており、22年度の利用者数は15年度の3分の1(約8万人)にとどまっていた。

16日からは観光の目玉となっているトロッコ列車も全線で運行を再開。8月下旬までの夏休み期間は毎日2往復する。

時事通信

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