
ドバイ:週末に行われたイスラエルへの攻撃の後、ハマスとイスラエル軍の間で戦闘が激化している。そのため、イランはイスラム協力機構(OIC)の緊急会合を呼びかけた、とイラン外務省の報道官が9日に発表した。
「テヘランは、地域情勢について議論するためにイスラム協力機構(OIC)の緊急会議を要請しました」とナセル・カナニ報道官は述べた。
イランは、武装組織ハマスがイスラエル人700人を殺害し、さらに数十人を拉致した攻撃について、自国は関与していないと述べた。なお、400人以上のパレスチナ人も殺害されている。
米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、今回イスラエルに対して行われた攻撃の背後にイランがいたという証拠はなかったとしながらも、テヘランとハマスの間には長年続いている関係があると述べた。
カナニ報道官は、「イラン・イスラム共和国を脅かす者は、誰であろうと、どのような愚かな行動にも圧倒的な反撃を受けることになると知っておくべきです」と述べた。
イランは、中東全域で民兵や武装集団を支援しており、パレスチナ人組織への援助はその広範なネットワークの一部である。それによってテヘランは、レバノン、シリア、イラク、イエメン、そしてガザでも、強力な存在感を確立しているのだ。
この数十年で最大のイスラエル侵攻となった今回のハマスの攻撃は、ワシントンとリヤド間の防衛協定と引き換えに、イスラエルとの関係正常化にサウジアラビアをあたらせようとする米国が支持する動きと重なっている。このような動きは、サウジアラビアの最近のテヘランとの親交回復に急ブレーキをかけるだろう。
ロイター