
アンマン:AFP特派員によると、3日、約5000人のヨルダン人が首都アンマンで抗議デモを行い、ガザ地区におけるイスラエル・ハマス紛争の停戦を強く呼びかけるようアブドッラー2世国王に求めた。
デモ集会で演説したヤナル・フライハット議員によると、デモ参加者は、国王がヨルダンとイスラエルとの平和条約を利用して、「ガザへの侵略を止める」ことを求めているという。
このデモ集会は、アンソニー・ブリンケン米国務長官のヨルダン訪問前日に行われた。同長官はヨルダン外相と継続中のガザ紛争について協議することになっている。
ハマスが10月7日に奇襲攻撃を行った後、イスラエルはこれに反撃する苛烈な軍事作戦を開始した。
デモ参加者はヨルダンとパレスチナの国旗を振りながら、ヨルダンとイスラエルとの1994年の平和条約を「恥ずべきこと」と非難し、この平和条約は「降伏」行為であり、ヨルダン国王が破棄すべきであるとした。
特派員によると、デモ集会はヨルダンの治安部隊が多数出動する中、アンマンのイスラエル大使館近くのモスク前で行われた。
別の集会では、アンマン中心部の有名なモスク前に約1500人のデモ参加者が集まり、パレスチナ人の「抵抗」を支持し、アラブとイスラエルとの「国交正常化」に反対するシュプレヒコールを上げた。
イルビドやザルカなどヨルダン北部のいくつかの都市でも、抗議デモが行われた。
ヨルダンのアイマン・サファディ外相の事務所は4日のブリンケン氏の訪問に先立ち、ニ者で「ガザの壊滅的な状況」とイスラエルによるガザでの軍事行動をどのような形で終わらせるかについて話し合う予定と発表した。
ヨルダンは1994年、1979年のエジプトに次いで、イスラエルと和平を結んだ2番目のアラブ国家となった。
ヨルダンの人口には、200万人以上のパレスチナ難民が含まれている。
ヨルダンは1日、ガザでの紛争に抗議するため、駐イスラエル大使を「直ちに」召還すると発表した。
イスラエル外務省の報道官はこれに応じて、イスラエルは「我が国の大使を召還するというヨルダン政府の決定を遺憾に思う」と述べた。
ヨルダンが駐イスラエル大使を召還したのは、2019年が最後だった。
今回の紛争が始まってから、ヨルダンではガザを支持する大規模な抗議デモが数回行われており、デモ参加者はイスラエルとの平和条約の破棄とイスラエル大使館の閉鎖を要求している。
AFP