
ワシントン:米国務省は水曜日、ガザでの停戦を延長する「橋渡し案」に関し、その機会は「急速に閉ざされつつある」と述べた。
国務省報道官は、この提案は「米国人エダン・アレキサンダーさんを含む5人の人質の解放も視野に入れている。イスラエルの刑務所に収監されている相当数のパレスチナ人も解放されるだろう」と述べた。
さらに報道官は「可能性はまだそこにあるが、それは急速に閉ざされつつある」と続けた。
イスラエル軍は水曜日、2日目の空爆で少なくとも48人のパレスチナ人が死亡したことを受け、ガザでの地上作戦を再開したと発表した。その前日には、イスラエルの空爆で400人以上のパレスチナ人が死亡し、2023年10月にイスラエルがガザで戦争を始めて以来、最も死者が多い攻撃のひとつとなった。
これは、イスラエルとガザを支配するパレスチナ過激派組織ハマスとの間で停戦が発効して以来、2ヶ月近く続いた比較的平穏な状況に終止符をうった。
同報道官は、この提案は「説得力がある」と述べ、ワシントンはイスラエルを支援すると述べた。
イスラエルの同盟国によれば、数十年来のイスラエル・パレスチナ紛争の再燃は、2023年10月7日、パレスチナのハマス過激派がイスラエルを攻撃し、1,200人を殺害、約250人の人質を取ったことに端を発する。
イスラエルはその後、ガザを軍事攻撃し、現地の保健省によれば49,000人以上のパレスチナ人を殺害した。また、イスラエルは否定しているが、この攻撃は大量虐殺と戦争犯罪であるとの非難も引き起こしている。この攻撃によって、ガザの人口230万人のほぼ全員が国内避難を余儀なくされ、飢餓の危機が引き起こされた。
ロイター