
エルサレム:パレスチナ人とその同盟国の一部が国交正常化の動きを彼らの大義の裏切りとして非難したにもかかわらず、世界の指導者たちは金曜日、UAEとイスラエルの歴史的な合意で、停滞している中東和平交渉に弾みがつくかもしれないと希望を表明した。
ドナルド・トランプ米大統領が木曜日に発表したこの合意は、イスラエルがアラブ諸国と結んだ3番目の合意であり、今後他の国と同様の合意を結ぶ見通しが高まった。
また今回の合意で、イスラエルはパレスチナの土地の併合計画の停止を約束すると見られている。この譲歩について、ヨーロッパと一部の親西アラブの各国政府は、平和の希望を強めるものとして歓迎している。
バーレーンとオマーンはこの合意を歓迎し、1979年にイスラエルとの平和条約に署名したエジプトは、併合を廃止する合意を賞賛した。
ネタニヤフ氏は感謝の意を示し、UAEとの「平和条約」は「平和の輪を広げている」と述べた。
ヨルダン川西岸とイスラエルの国境に接しているヨルダンは、合意の成果はパレスチナ人との二国家解決に対する姿勢を含めたイスラエルの行動に左右されると述べた。
アイマン・アル・サファディ外相は、「この合意が和平努力に与える影響は、イスラエルがとる行動とつながっています」と述べた。
「私たちの地域の繁栄と安定のためにこの合意を立案した人たちの努力に感謝します」とエジプトのアブデル・ファッタ・アル・シシ大統領はツイートした。
同大統領はまた、イスラエルによるパレスチナの土地の併合を中止するこの合意が、中東に「平和」をもたらす一助となることを望んでいると付け加えた。UAEの文化と広報外交の政務次官であるOmar Saif Ghobash氏は、この合意は中東の行き詰まりを「揺さぶり」、自国の利益に貢献することを目的としていると述べた。
「私たちは誰とも相談していませんし、誰にも知らせませんでした。主権国家として、それをする義務があるとは思えません」とGhobash氏は語った。
「誰もが賞賛したりコメントをしたりするわけではないのは予想されることです」と彼は付け加えた。
EUは、国交正常化はイスラエルとUAEの両方に利益をもたらすと述べたが、外交政策の女性報道官であるNabila Massrali氏は、二国家解決に対する欧州連合の関与を強調した。
「もちろん、イスラエル人とパレスチナ人の間の交渉の再開に取り組む準備はできています」と同氏は述べた。フランスは合意を歓迎し、占領されたヨルダン川西岸一帯を併合するイスラエルの計画の停止を重視した。
「イスラエル当局によるパレスチナの領土の併合を停止する決定は前向きな一歩であり、これは決定的な措置とならなければなりません」とフランスのジャン・イヴ・ル・ドリアン外相は語った。
エマニュエル・マクロン大統領は「アラブ首長国連邦による勇気ある決定と、イスラエル人とパレスチナ人の間の公正で永続的な平和の確立に貢献したいという願いを歓迎します」とツイートした。
「中国は、中東諸国間の緊張を和らげ、地域の平和と安定を促進するのに役立つ措置を見て嬉しく思います」と中国外務省の趙立堅報道官は述べた。
「パレスチナ問題を早期に対等な立場での対話と交渉の軌道に戻すため、関係者が具体的な行動を起こすことを期待しています」と趙氏は語り、中国政府が独立したパレスチナ人の国家を支持することを繰り返し述べた。
ドイツは「歴史的な」合意を歓迎し、ハイコ・マース外相は両国の関係の正常化は「地域の平和への重要な貢献」であると述べた。
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、この合意が二国家解決の実現に役立つことを望んでいると述べた。
「事務総長は、この合意が関連する国連決議、国際法および二国間協定に沿った二国家解決を実現する有意義な交渉に、イスラエルとパレスチナのリーダーが再び関与する機会を生み出すだろうと(期待)しています」と同氏の報道官は述べた。
AFP