
テヘラン(イラン)―イラン国会は29日、ハサン・ロウハーニー大統領が新しい貿易産業相として指名したアリ・レザ・ラズムホセイニ氏を承認した。
アリ・レザ・ラズムホセイニ氏は、イランが前例のない経済停滞に直面する中、貿易産業相のポストを引き受けることになる。この経済停滞は、米国のドナルド・トランプ大統領がイランと米英独仏中ロとの核合意から離脱し、イランに経済制裁を課して以降、イランが米国から受けてきた大きな重圧の只中で引き起こされた。
経済制裁により、イラン経済は急激に落ち込んだ。イラン通貨の対ドル為替レートは史上最安値にまで下落した。
イラン国会のモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ議長は、議員定数290人の国会での投票結果(賛成175、反対80)により、ラズムホセイニ氏が承認されたと述べた。投票の際に出席した国会議員は264人で、うち9人が棄権した。
今年5月、車の価格が数週間のうちに60%以上急騰したのを受け、ロウハーニー大統領はレザ・ラフマニ前貿易産業相を解任した。
国会の投票は、8月に国会議員が前任者の任命を拒否うぃたのを受けて行われた。ラズムホセイニ氏(58)は1980~88年のイラン・イラク戦争の退役軍人で、コーラサン・ラザビ北東州の知事をはじめ様々な政府の要職を歴任している。
AP