
ロンドン:イギリス政府は月曜、拘束されているイラン系イギリス人援助活動家のナザニン・ザガリラトクリフさんに対してイランが新たに訴訟を起こした事はひどく恐ろしい事であり、イランは彼女をイギリスの家族の元に帰すべきであると述べた。
イギリス政府は先週、ザガリラトクリフさんが再びイランの裁判にかけられるというニュースの後、イラン大使を召喚した。
イギリスのドミニク・ラーブ外務大臣は声明で、「イランがザガリラトクリフさんに対して新たに訴訟を起こし刑務所に戻すと脅迫したことはひどく恐ろしい事だ。イラン当局はナザニンさんとその家族に耐え難い重荷を課してきた」と語った。
「彼女が一時的な釈放の状態にあることには安心しているが、彼女はイギリスの家族の元に帰さなければならない。我々はこのことを断固として明確に示し続ける。」
トムソン・ロイター財団のプロジェクト・マネージャーで二重国籍を持つザガリラトクリフさんは2016年4月、家族のもとを訪れた後、娘とともにイギリスに戻ろうとしていたところ、テヘラン空港で逮捕された。
彼女はイランの聖職者支配体制の転覆を企てたとして禁錮5年の判決を受けた。彼女の家族およびトムソン・ロイター財団は、罪状を否認している。同財団は、メディア企業のトムソン・ロイターからは独立した活動をしている慈善団体である。
ザガリラトクリフさんは3月、イランの刑務所内での新型コロナウイルス蔓延の恐れから一時的に釈放されたが、彼女の行動は制限され、国外への出国は禁じられている。
チューリップ・シディク議員は、ザガリラトクリフさんの夫と話したところによるとザガリラトクリフさんは裁判にかけられ、彼女が抗弁を行う前に裁判は中断されたとのことだ、と伝えた。
シディク議員は「次回の公判の日程も決まっていないが、彼女は刑務所からは出られ、両親の家に戻っている」とツイートした。
ロイター