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ポンペオ氏、イスラエルのキリスト教シオニスト記念館を訪問

ポンペオ氏、イスラエルのキリスト教シオニスト記念館を訪問
ポンペオ氏、イスラエルのキリスト教シオニスト記念館を訪問
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21 Nov 2020 09:11:38 GMT9
21 Nov 2020 09:11:38 GMT9
  • クリスチャン・シオニズムとは、ユダヤ人の聖なる地への帰還と1948年のイスラエル建国が聖書の予言通りになされたと信じるキリスト教信仰のこと。(訳者注:キリスト教シオニストはクリスチャン・シオニズムを信ずる人のこと)

【エルサレム】米国務長官マイク・ポンペオ氏はイスラエル訪問の最終日程として、トランプ政権の著名な福音派指諮問委員が設立したエルサレムのキリスト教シオニスト記念館を訪れた。

ポンペオ氏は米国務長官としては初となる西岸地区内イスラエル入植地訪問の翌日、同記念館を訪れた。また、ポンペオ氏は入植地内で生産された物をアメリカに輸出する際「イスラエル製」として表示することを認める政策と、それに対するパレスチナ主導のボイコット運動に立ち向かう案を新たに発表した。

クリスチャン・シオニズムとは、ユダヤ人の聖なる地への帰還と1948年のイスラエル建国が聖書の予言通りになされたと信じるキリスト教信仰のこと。シオンの友記念館を設立したマイク・エヴァンス氏は著名な福音派のイスラエル支持者である。

福音派はトランプ大統領のもっとも忠実な支持グループで、トランプ氏の前例無きイスラエル支持に歓喜してきた。もしトランプ大統領退任後もポンペオ氏が公選職を志すのであれば、福音派は彼の大事な有権者となる。

記念館訪問中、ポンペオ氏からの公式コメントはなく、訪問後の金曜日の午後にはアメリカに出発する予定だ。

トランプ政権は、数十年間に及ぶアメリカの政策をぶち壊し、戦争で占領した土地に対するイスラエルの領土権主張を支持した。また、パレスチナを孤立させ、その立場を弱らせた。

同政権は、イスラエル入植地が国際法に違反していないという立場をとり、米大使館を紛争中のエルサレムに移して、イスラエルによるゴラン高原の併合を認めた。今週火曜日、ポンペオ氏はゴラン高原を訪問し、イスラエルに圧倒的に有利な中東計画を発表している。パレスチナは同計画を拒否した。トランプ政権はまた、アラブ国家間の関係を正常化の合意を仲裁する一方で、イスラエルの宿敵、イランに対する「最大限の圧力」キャンペーンを進めてきた。

ポンペオ氏が今週木曜日に発表した新政策等は主に象徴的なものであり、次期大統領当選者のジョー・バイデン氏による新政権で容易に覆すことが可能だ。しかし、これらの新政策はイスラエルとその同盟に対する支持を強く見せ付けるものとなった。

イスラエルは1967年の戦争で西岸地区と東エルサレムを占領した。パレスチナはこの土地を将来の自国の領土として必要としている。パレスチナはイスラエル入植地を国際法違反とし、平和を妨げるものとして見ているが、多数の国際コミュニティもパレスチナと同じ立場を取っている。

この戦争でイスラエルはゴラン高原も奪取し、後日併合した。昨年、アメリカはゴラン高原をイスラエルの一部として認めた最初の国となった。ポンペオ氏は今週木曜日にこの戦略的な高原を訪問し、この土地がイスラエルの一部であることを再確認した。

バイデン氏はイスラエル入植地の建設に反対しており、イスラエル・パレスチナ間の和平交渉に関してはより公平な立場を取ると約束した。

AP通信

 

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