
モハンマド・アブ・ザイド
カイロ―アル・アズハル・ガロワ・グローバル・センターは、ムスリム同胞団やその他のテロ集団への参加はシャリアに従って禁止されており、神は分裂と論争を禁じてきたと述べた。
エジプトのアル・ワタン紙によると、アル・アズハル大学は声明文の中で、神は人々に対し、真実に従うことを妨げるいかなる生き方をも追求することを禁じていると述べ、シャリアに従ってコーランとスンナの教えを守り抜くことが、神を喜ばせる唯一の道であると説明している。
「これらの集団が、教えをゆがめ、教えの文脈から逸脱し、またそうした教えを個人的な目標や関心の達成のために利用し、土地を汚す目的で何を行ってきたか、人々は明確に知っている」。同センターは、ファトワ(決定)でこう述べ、次のように付言している。
「こうした過激派集団に参加することは、シャリアによって禁じられているとみなされる」
「テロ集団であるムスリム同胞団への参加は法律で禁じられており、そのような参加によって不道徳と敵意の醸成に協力している(と見なされる)。同胞団は神の法に背いており、テロに関与しているからだ」。イスラミック・リサーチ・アカデミーの会員であるアブドゥラ・アル・ナジャール氏は、このように述べた。
宗教事情およびイスラム運動の研究者であるフセイン・アル・カディ氏は、このファトワは、アル・アズハルの歴史上、初めての類のものだと述べた。
「アル・アズハルはこれまで、こうしたファトワを出したことはなかった。アル・アズハルはかつて、同胞団が時代遅れであることを説明したさまざまな声明文を発表した。実際、アル・アズハルの改革者、聖職者であるイマーム・ムハンマド・ムスタファ・アル・マラギ氏は、同胞団の解散を要求した」。アル・カディ氏はこう述べ、次のように続けた。
「アル・アズハルのアル・シャリフは1965年、サイイド・クトゥブの思想に反論し、それを邪悪とする報告書を刊行した。クトゥブは1950年代から60年代にかけて、エジプトのムスリム同胞団の主導的メンバーだった。きょう出された同胞団への参加を禁じるファトワは、アル・アズハルの目指す方向性と一致している」
さらに、アル・カディ氏はこう付言した。「私は、このファトワは、称賛に値する重要な一歩だと考える。この動きに基づき、より偉大な努力が払われるべきである」