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フーシ派をテロ組織に指定する米国の動きは、イエメンの和平努力の助けになるだろう:政府関係者、アナリスト

イエメン議会:「武装勢力フーシ派はイエメンの土地を破壊し、人々を殺し、国際平和と安全を脅かしている」(AFP/資料写真)
イエメン議会:「武装勢力フーシ派はイエメンの土地を破壊し、人々を殺し、国際平和と安全を脅かしている」(AFP/資料写真)
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13 Jan 2021 10:01:08 GMT9
13 Jan 2021 10:01:08 GMT9
  • イエメン政府は、フーシ派の犯罪や人権侵害は、ダーイシュやアルカイダなどの他のテロ組織が行ったことと同等だと言っている

Saeed Al-Batati

ムカッラー:米国が、イランの支援を受けるフーシ派を外国テロ組織に指定することに決めたことは、イエメンの平和への道を開く助けになるだろう、と政府関係者やアナリストは主張している。

今回の指定は、米ドナルド・トランプ政権が任期を終える前日に発効する予定であり、フーシ派による人権侵害および和平努力に対する抵抗を抑制し、イエメンで起きている戦争を激化させている資金源を弱体化させるだろう、と彼らは述べた。

だが批判者らは、この動きが人道危機を悪化させ、暴力をエスカレートさせ、フーシ派がイランとの関係を強化するのを助長する可能性があると主張している。

イエメン議会は米国の国会議員に対し、イエメン人に対して行われた犯罪でフーシ派を処罰する今回の指定を承認するよう要請した。公式通信社SABAによると、この動きによってフーシ派は、実現されていない和平合意と現在の和平努力を受け入れることを余儀なくされる、とイエメン議会は考えている。

「武装勢力フーシ派はイエメンの土地を破壊し、人々を殺し、国際平和と安全を脅かしている」と同議会は声明で発表した。

イエメンの元首相で、イエメン大統領の参与であるAhmed Obeid bin Daghr氏は、米国の動きはフーシ派の運動を「正確、リアルに描写している」と言い、今回の措置はイエメン政府とアラブ連合の、フーシ派から国家機関を奪回する取り組みを後押しするだろうと付け加えた。

Daghr氏はTwitterで、「この歴史的な決定により、米国はイエメンでの和平、主権、統一を実現し、イエメンをイランの干渉から救いたいという希望を表明した」と述べた。

援助機関の関係者や、イエメンの専門家の多くは強く反対しているが、国際的に認められているイエメン政府は、先月行われたアデン空港へのミサイル攻撃で130人以上が死傷したことを受け、フーシ派をテロ組織と認定するための外交努力を強化している。

イエメン政府は、フーシ派の犯罪や人権侵害は、ダーイシュやアルカイダなどの他のテロ組織が行ったことと同等だと言っている。

しかし、米国の動きにより、数百万人の飢えたイエメン人に必要不可欠な人道援助を分配する国際援助機関の行動が制限され、イエメンで起きている世界最悪の人道危機が悪化し、フーシ派が刺激され、イエメン全土で軍事行動をエスカレートさせる可能性がある、と批判者らは指摘している。

イエメンのアハメド・アワド・ビン・ムバラク外相はアラブニュースに対し、今回の決定では、反政府勢力に対処する人道支援関係者は制裁措置から除外されているため、フーシ派が支配する地域内での人道支援の分配には影響しないだろうと語った。

「我々は、武装勢力の支配下にある地域で国民を処罰することを許さない。今回の決定には、人道支援組織の活動を可能にする例外が含まれている」と同相は話した。

 その一方で、イエメン国内で人道支援活動を行っているイエメン政府関係者は、フーシ派が、自分たちの支配下にある地域で、命を救う援助の分配を阻止することで、人道危機を悪化させていると非難し、米国の動きを支持した。

イエメンの元地方行政相でイエメン高等救済委員会のAbdul Raqeeb Fateh委員長は、フーシ派とのこれまでの経験に基づき、今回の指定でフーシ派が援助を略奪しなくなると思われるため、人道援助の分配はプラスの影響を受けるだろうと述べた。  

「2014年以来、フーシ派は救援物資を略奪して戦争を支援するために使用し、人道的基準を適用することを拒否してきた。今回の決定で彼らは引き下がり、略奪を減らすことを余儀なくされるだろう」と同氏はツイートで補足した。

イエメン軍のAbdu Abdullah Majili報道官はアラブニュースに対し、軍は、米国の発表に対応するフーシ派のいかなる軍事行動にも立ち向かう準備ができていると語った。「国軍はフーシ派を打倒する準備ができている。フーシ派は2014年9月21日以来、イエメンに対して凶悪な犯罪を犯している」

イエメンの軍事・政治専門家は、フーシ派が積極的な行動を取れば、今回の指定の根拠が強固なものになるだけで、より多くの国が後押しされて今回の決定を支持するだろうと指摘した。

イエメン情報省次官で政治アナリストのNajeeb Ghallab氏はアラブニュースに対し、フーシ派のクーデターに言及し、「フーシ派は和平努力に応じる以外に選択肢はない。彼らは、世界が仲介したイエメン最大の政治プロセスを台無しにした責任がある」と語った。

イエメンの紛争アナリストであるNadwa Dawsari氏は、フーシ派の脅威を終わらせ、和平計画を受け入れるよう後押しするのは軍事作戦だけだろうと主張した。

同氏はツイートで、「フーシ派との政治的交渉でも、今回の指定だけでも、彼ら(とイランの脅威)を抑えることはできないだろう。彼らの脅威をなくし、イエメンを平和に近づけるのは、彼らを弱体化させる、強力で十分に計画された、地上での軍事行動だけだろう」と述べた。

今回の米国による指定のニュースは、イエメンの為替市場にマイナスの影響を与え、イエメンの通貨は再び下落した。地元の両替商はアラブニュースに対し、イエメン・リアルは12日に1ドル780円で取り引きされ、10日の715円から下落したと話した。イエメン・リアルは、先月、新政府が作られ、リヤド合意に基づいて同政府に戻されたときに、その価値の2割を取り戻した。

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