
ボストン:マサチューセッツ州を拠点とする政治学者であり作家でもあるアフラシビ氏は、密かにイラン政府のため働き、核政策等の問題について米国当局者に対しロビー活動を行っていたとして告発されたと、連邦当局が火曜日に発表した。
当局の発表によると、カベ・ロットフォラー・アフラシアビ氏は、月曜日にマサチューセッツ州ウォータータウンの自宅でFBI捜査官に逮捕された。
アフラシアビ氏はニューヨーク市の連邦裁判所で無登録のイラン政府のロビイストとして活動し、共謀した罪で起訴されている。
イラン国籍で米国永住権を持つアフラシアビ氏は、火曜日に出廷する予定であった。アフラシアビ氏のコメントを求めるメールがアフラシアビ氏の弁護士に対し送信された。
当局によると、アフラシアビ氏は少なくとも2007年以降、ニューヨークにある国連のイラン・イスラム共和国政府代表部に配属されたイラン外交官らから金を受け取り、イラン政府の政策を支持するため、テレビ出演や記事執筆、米国当局者に対しロビー活動を行ってきたという。
法廷文書によると、アフラシアビ氏は2009年、米国とイランの核交渉について、ある下院議員がバラク・オバマ元大統領に宛てた手紙を起草するのに協力したという。
アフラシアビ氏はイラン政府のために働いていたことを一度も明かさなかったと当局者は述べた。
イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のトップであるカセム・ソレイマニ司令官が米軍の空爆により死亡した後、法廷文書によると、アフラシアビ氏は、イランの外相及び国連イラン政府代表部に対し、イラン政府は「(米国による)犯罪を(国連安全保障理事会が)非難するまでの間、イラン国内の核関連活動に関するすべての査察とすべての情報を終了すべきである」と述べたという。
ジョン・デマーズ司法長官補は、アフラシアビ氏は一方で自身について「議会やジャーナリスト、米国民に対し、イランに関する中立的かつ客観的な専門家である」と紹介していると述べた。
FBIニューヨーク支局のウィリアム・スウィーニー副局長は声明の中で、「アフラシアビ氏は、連邦議員やジャーナリスト、その他米国において影響力を持つ人々に対し、事実とは異なるイランの肯定的な印象を与えるためイラン政府から金を受け取っていることについて、決して開示しませんでした」と述べた。