
イスタンブール:トルコのタイイップ・エルドアン大統領は金曜日、ジョー・バイデン氏がロシアのウラジーミル・プーチン氏について「彼は殺人者だと思う」と発言したことについて、「受け入れられず」、「米大統領にふさわしくない」と語った。
水曜日に放送されたテレビインタビューで、バイデン氏は、プーチン氏は殺人者だと思うかという質問に「思う」と答え、米露関係は最悪の状態へと陥ることとなった。プーチンはその後、「そっちこそそうだ」と答えた。
「バイデン氏のプーチン氏に関する発言は大統領にふさわしくなく、就任したばかりの大統領がロシアのような国の大統領に対してそのような発言をすることは、本当に受け入れられず、我慢できるものではない」と、エルドアン氏はイスタンブールで記者団に語った。
私の意見では、プーチン氏はとても、とてもスマートでエレガントな回答をして、必要な対応をとってくれた」と、大統領は付け加えた。
NATOの同盟国というトルコ政府とアメリカ政府の関係は、近年、トルコの人権や自由に関する記録、ロシアの防衛システムの取得、シリアでの政策の違いなど、多くの問題で緊張している。
米国は、他の西側同盟国とともに、トルコがNATOや西側諸国から逸脱していると非難しており、昨年、ロシアの防衛システムをめぐってトルコに制裁を課した。トルコはこれを「重大な過ち」だとした。
ドナルド・トランプ前大統領と親密な関係にあったエルドアン氏は、1月の就任以来、バイデン氏とはまだ会談していない。
トルコとロシアは、シリアやリビアでの紛争で対立勢力を支援しているにもかかわらず、近年、強い戦略的関係を築いている。エルドアン氏は、友人と呼ぶプーチン氏と頻繁に会談し、電話をしている。
ロイター通信