
ワシントン:米国はスーダンの民間後援政府による改革を支持しつつ、世界銀行での滞納解消に向けて支援する為、スーダンに対して10億ドル以上を伴う援助を行ったと正式に発表した。
ジョー・バイデン大統領の政権は、切迫した経済状況が原因でここ数年間混乱に直面してきたスーダンへ向かう道中で、1月にスティーブン・ムニューシン元財務長官が署名した資金融資を実施したと述べた。
財務省は木曜日、一般的には短期的なニーズを賄う目的の融資であるつなぎ融資として、スーダンに11億5000万ドルを提供した。米国の公的資金は関わっていない。
「スーダン国民との社会契約修復の為に難しくも必要不可欠であった改革は、スーダンの文民主導の暫定政権による功績です、」とムニューシン氏の後任者であるジャネット・イエレン財務長官が述べた。
彼女は今回の融資が「待望の借金からの解放に向けてスーダンを一歩前へ進め、同国が国際金融界へ復帰する手助けとなるはずです、」と声明で語った。
2019年4月に失脚した政治指導者、オマル・アル=バシール氏の下で何十年と続いたパーリア国家からスーダンが脱却する中、イギリスで教育を受けた経済学者のアブダラ・ハムドク首相は、争いを終わらせて経済的機会を再構築する方法を模索している。
米国はドナルド・トランプ政権の最後数か月間でスーダンをテロ支援国の指定一覧から除外した。この指定により投資がひどく滞っていた事から、除外はハルトゥームにとっては長年の目標であった。
スーダン国民との社会契約修復の為に難しくも必要不可欠であった改革は、スーダンの文民主導の暫定政権による功績です
米国財務長官のジャネット・イエレン氏
トランプ氏はスーダンに米国の同盟国であるイスラエルとの関係の正常化に同意するよう説得した後に、その除外に同意した。その決定がハルトゥームでの抗議を引き起こす事となった。
公式為替レートとブラックマーケット為替レートを統一するための措置を2月に講じた事で、スーダンは国際支援機関が求める主な条件の1つを満たした。
「スーダンは大変短期間でものすごいレベルの改革に取り組んできました」と発信元は述べた。
「今後の何週間や何カ月も、彼らが前進し続けられる事を願っています」
世界銀行との滞納解消に向けてスーダンを支援する事で、燃料補助金の終了などの痛みを伴う改革が報われた事をスーダンの人々へ示すのに役立つだろう、と情報筋は付け加えた。