
ハゼム・バルーシャ
ガザ市:月曜日の早朝、ガザ地区の住民は、1週間前に紛争が拡大して以来、最も激しいイスラエルの砲撃で目を覚ました。住宅が破壊され、重要な電力や水の供給網も破壊された。
夜通しの攻撃で、パレスチナ人の死者は子供59人、女性35人を含む約200人となり、負傷者は1,300人を超えている。
イスラエルは住宅、アパート、商業ビルを標的とし、さらに海岸沿いの車やカフェテリアをも砲撃し、死傷者が増えている。
絶え間ない爆撃により、ガザの電気、水道、公衆衛生は深刻な打撃を受け、ガザに住む200万人の人々の人道的危機が深まっていることが懸念されている。
ガザ市のヤハヤ・アル=サラジ市長は、資源が限られている上に、道路、送電線、水道管などが損傷を受け、ここ数日で生活上重要なインフラサービスが大幅に削減されたと述べた。
ガザ市長はイスラエルが意図的にインフラを標的とし、アル=シファ病院へ通ずる大通りを破壊、寸断したと非難した。
アル=サラジ市長がアラブニュースに語ったところでは、公衆衛生と住民への水の供給が大きな打撃を受けている。
「ガザ市で唯一の海水淡水化プラントは、イスラエルによる周辺地域への砲撃と、作業員がプラントに行けないことで稼働を停止しており、また継続的な停電により井戸水を家庭に汲み上げることにも影響が出ている」と市長は述べている。
44歳のジアド・シェイク・カリルは、妻と4人の子どもたちと暮らす家の照明を確保するために、電気が使えるわずかな時間にバッテリーを充電している。
「1日に3時間電気を使うのも難しい状況」とカリルはアラブニュースに語っている。
「電源が入ると、家族全員が手際よく携帯電話の充電はもちろん、洗濯機をまわしたり、建物の上部にあるタンクに水を汲み上げたりしている」
ガザ地区は長年にわたり深刻な電力不足に悩まされているが、ここ数日、燃料不足やイスラエルからの10本の送電線が損傷したことで、危機が深刻化している。
ガザ配電会社のモハメド・タベトによると、ガザの10本の送電線のうち6本が停止しており、供給量は半分以下になっている。
「完全に電気が遮断されている国境地帯もある」とタベトは述べている。
攻撃が続くため、修理担当者が送電線を修理することも出来ないでいる。
また、ケレム・アブ・サレム交差点の閉鎖により、ガザ地区にある唯一の発電所への燃料供給にも影響が出ているとされる。
さらにタビットは、「ガザ地区内の電力網も、イスラエル軍による住宅地への爆撃の影響を受けている。それは会社が直面する困難を増大させている」とも述べている。