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フーシ派、停戦要求を拒否し、マアリブへの攻撃を激化

30日にマアリブの西部と南部で、フーシ派と政府軍の激しい戦闘が勃発した。(AFP)
30日にマアリブの西部と南部で、フーシ派と政府軍の激しい戦闘が勃発した。(AFP)
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01 Oct 2021 09:10:06 GMT9
01 Oct 2021 09:10:06 GMT9
  • イランを後ろ盾とするフーシ派は、住宅地でミサイルを発射させドローンを爆発させている

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イランを後ろ盾とするフーシ派は30日、イエメンの停戦を呼びかける地域の最新要求を拒否し、中部マアリブ県の政府が支配する地域への地上攻撃やミサイル攻撃を激化させた。

フーシ派のムハンマド・アブドル・サラム広報担当は、サウジアラビアの提案や、国連が仲介する停戦に向けた和平への取り組みを受け入れる前提条件として、アラブ連合軍に対し、軍事行動の停止と、同広報担当が「自分たちの領土に対する封鎖」と呼ぶものの解除を要求した。

「和平に向けて進めるには、攻撃の停止、封鎖措置の解除、イエメン国内からの外国軍の撤退、攻撃による影響への対処、賠償金の支払いなどが必須だ」とアブドル・サラム広報担当はツイッターで述べた。

今回の和平要求は、昨年3月に呼び掛けた国連の監視下での全国的な停戦提案に続くものだ。今回の停戦要求には、イエメンの内戦当事者間で直接話し合いを持つ前に、フーシ派がマアリブへの攻撃を停止し、フダイダ港の制限を緩和し、サナア空港を一部再開することなどが含まれていた。

フーシ派は即座にこの提案を拒絶し、サナア空港の無制限かつ無検査の発着と、アラブ連合軍によるフーシ派部隊への空爆の停止を要求した。

今回の提案を拒否したフーシ派は、マアリブ県で政府が支配する地域への地上攻撃やミサイル・ドローンによる攻撃を激化させていた。

住民と地元当局者が30日に語ったところによると、フーシ派は、弾道ミサイルや爆発物搭載ドローンによるマアリブ県の町や村への爆撃を激化させており、脅えた住民たちの間では新たな退避の波が始まっているという。

マアリブ南部のジュバ地区では、フーシ派が発射したミサイルが住宅地を破壊して大きな爆発音が一帯を揺るがせた。

他の地域では、アルアベディア地区でフーシ派が何百世帯もの家族を包囲し続けて2週目に入っており、人々は食料、燃料、医薬品が深刻に不足する中、その場を出ることも入ることもできずにいる。

地元の支援関係者によると、フーシ派は包囲された人々への人道支援の供給を妨害しており、負傷者が医薬品を求めて他の地域へ行くことも妨げているという。

「この包囲で高齢者2名が脳卒中で亡くなり、食料品店9軒のうち7軒が品物や食料品の不足で閉店しています。ここでの状況は非常に深刻です」と、国内避難民キャンプ執行部マアリブ事務所のカーレド・アル・シャジャニ副所長は、電話でアラブニュースに語った。

30日に、フーシ派がアルマシュジャ、アルカサラ、セルワー、ジャバルムラドといった新たな地域を攻撃し、マアリブの西部と南部でフーシ派と政府軍との激しい戦闘が勃発した。

マアリブ周辺で戦闘が激化し始めたのは、今年2月に、北部における政府の最後の拠点であるマアリブ市を掌握しようとフーシ派が攻撃を再開したことによる。

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