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米国防長官が民間人死者を出したシリア空爆について報告を命令

ダーイシュ崩壊直前に激しい爆撃にさらされていたバグズ。(ファイル/AFP)
ダーイシュ崩壊直前に激しい爆撃にさらされていたバグズ。(ファイル/AFP)
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16 Nov 2021 11:11:38 GMT9
16 Nov 2021 11:11:38 GMT9

アラブニュース

  • ニューヨーク・タイムズのスクープによると、2019年の空爆によってその大半が女性や子供であった80人が死亡していた

ロンドン:米国防総省のロイド・オースティン長官が中東を管轄する軍の司令官に対して、2019年にシリアで実施され女性や子供が多く死亡した空爆についての報告を命じた、と国防総省が発表した。

軍や文民の上層部が空爆による被害の実態を隠蔽した、とするニューヨーク・タイムズの報道を受けオースティン長官が報告を命じた、と国防総省のジョン・カービー報道官が明らかにした。

週末にニューヨーク・タイムズがスクープしたところによると、問題となっている2019年の空爆はカリフ国を自称していたダーイシュの崩壊前最後の拠点バグズの町で実施されていた。

ジェット戦闘機から女性や子供50人と推定される群衆に対して爆弾が投下されるのを無人機の操縦士が目撃していたが、米軍は今になって死者数は80人でその多くが女性や子供であったことを認めている。

困惑するアナリストがドローン監視を担当する人員用の軍機密チャットシステム上に「あれを投下したのは誰だ」と打ち込んだ、とチャットのログを調査した2人が明かした。ニューヨーク・タイムズの報道によれば、別の誰かが「女性や子供50人に爆弾を投下してしまった」と返答したという。

その後さらに2発の大型爆弾が群衆に投下され、最初の爆撃で生き残った人も皆殺害されたという。

この空爆は多国籍軍の対ダーイシュ戦争において最も多くの民間人犠牲者を出した攻撃であったが、軍高官はこれまでその事実を公表していなかった。

米軍法務官が空爆直後に指揮系統上層に報告したにもかかわらず、それについて徹底した調査が行われることはなかったという。

国防総省では、シリアにおける航空戦を管轄していた米中央軍司令官のケネス・F・マッケンジー大将が問題となっている空爆とその後の対応について「(オースティン長官に)より詳しい報告を行う予定だ」としている。

カービー報道官は記者会見の席で「2019年3月に実施された爆撃をほじくり返すことはしない」と述べ、空爆についての言及を避けた。一方で報道官は民間人に犠牲が出ないために米軍が取り入れる手順を強調し、それを擁護した。

「民間人に犠牲が出ないために我が軍ほど努力している軍はこの世界にない」とカービー報道官は述べ、「それは私たちの行動の結果が常に正しいという意味ではない。そうはならない場合もある。民間人への被害を防ぐために努力している。そして私たち自身を見直すことも忘れない」と付け加えた。

先週ニューヨーク・タイムズが同紙の調査結果を米中央軍に報告し、同軍は空爆が実施されていたこと、および80人の死者が出ていたことを初めて認めていた。

月曜日、人権運動家らは空爆およびその後の米軍の対応を強く批難し、下院が独立調査を始めることを求めている。

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