エファレム・コッセイフィ
ニューヨーク:フランス、ドイツ、英国は、「急速に終わりに近づいている」という段階まで核開発活動をエスカレートさせているとしてイランを非難し、イラン政府の行動は、世界の主要国がウィーンでの非公式協議で復活させようとしている2015年の核合意を「完全に空洞化」させる危険があると述べた。
「イランは何週間にもわたる難しい交渉を経て、激しいせめぎ合いの結果得られた妥協点を後退させていると同時に、最大限の追加要求を提示している」と、欧州3ヵ国が共同声明の中で述べた。
このコメントは、核合意で規定されている内容を超えるイランの要求をウィーンの交渉担当者らが嘆き、公に漏れ出たフラストレーションを繰り返したものだ。
「安保理は今日、重大な問題を抱えている」と、共同声明は述べた。
「この2年間、イランは前例のない措置を取っており、最近は包括的共同行動計画の最も重大な違反のペースを加速させている」
声明は次のように付け加えた。「イランは国際原子力機関の監視も制限し、国際社会はイランの核開発プログラムの状況をあまり知らないままだ。イランの核開発プログラムが今ほど進んだことはない」
イラン政府が核開発をエスカレートさせていることは、「国際平和と安全保障、世界の核不拡散体制を損なっている」と、声明は述べた。
フランス、ドイツ、英国は、核合意と安保理決議第2231号の完全実施に引き続き全力を尽くすと述べた。
「我々は、JCPOAを守り、再建する合意を実現するために、ウィーンの全てのパートナーと共に、たゆまず、誠意を持って取り組んでいる」
3ヶ国は、「イランが今すぐ取引を行うための外交の扉はしっかりと開いている」と述べ、イラン政府に対し、「イラン国民と国家の利益のために、JCPOAの崩壊と、公正で包括的な取引のどちらかを」選択するよう求めた。