
ベツレヘム発ロイター
月曜日、クリスマスの歓声がベツレヘムのマンガー広場に響き渡った。巡礼者や礼拝者がイエスの生誕地として崇められるこの都市に集まり、地元住民は今年の祝祭に向けた準備の仕上げに入った。
College des Freresではクリスマスをテーマにしたショーが繰り広げられ、サンタクロースに扮した子供たちが聖歌を歌い、ベルを鳴らした。同校はこの聖書ゆかりの都市の中心の市場に位置しており、祝日の装飾と無表情なキリスト降誕祭の光景が、狭い市場の路地沿いに展開していた。
ベツレヘムでの主な呼び物は、4世紀、キリスト教の伝承でキリストが生まれたとされる洞穴の上に建造された降誕教会と、そこのマンガー広場にある高さ16メートルのクリスマスツリーだ。
火曜日のクリスマスイブには、エルサレム総大司教の代理であるピエールバッティスタ・ピッツァバッラ大司教が、行列を従えてイスラエルから近くのベツレヘムへと向かい、その後、降誕協会で、狭い砂岩のエントランスを通り抜け、真夜中のミサを執り行った。
分離壁
ベツレヘムのクリスマスシーズンは、1月7日の東方正教会の祝日を経て、アルメニアのクリスマスを祝う同18日まで続く。
このクリスマスの季節、イスラエルが占領するヨルダン川西岸の都市では、パレスチナ人に向けて控えめな声援が寄せられる。この地は、イスラエルが建てた塔のように高いコンクリートの軍事分離壁によって、近隣のエルサレムから分断されているのだ。
ベツレヘムは、この20年間で最も多忙な観光の年を迎えている。外国からの巡礼者が大勢訪れ、イスラエル人とパレスチナ人の緊張が続く中でも、比較的平穏な時が流れる。
日曜日、イスラエルは、パレスチナのガザ地区に住むキリスト教徒に対し、クリスマスの日にベツレヘムとエルサレムを訪れることを許可すると表明した。彼らには許可を出さないとした、それまでの決定を覆したのだった。