
ベイルート:9年近くにおよび37万人以上の命を奪っているシリアの紛争。その2019年の年間死者数はこれまでで最も少なかった、とシリア人権監視団は述べた。
同監視団によると、過去1年間で合計11,215人の戦闘員/兵士と民間人が犠牲となった。.
うち3,473人が民間人で、その1,021人は子供であったと監視団は述べた。
昨年はシリアの3つの主な戦線で激しい戦闘が行われた。
3月、米国の支援を受けたクルド軍は、イスラム国の武装勢力をイラク国境に近い国土東端部の最後の占領地域から駆逐した。
夏の間および最近の数週間、政権軍は国の北西部・イドリブ県の過激派が支配する地域に対する軍事攻勢を強化した。
夏の間だけでも、戦争の暴力により、反政府派も存在する人口約300万人の地域で約1,000人の民間人が犠牲になった。
また東方では、10月にトルコおよびシリアの親トルコ派が国境を越えてシリア領に侵入を開始、彼らが「テロリスト」と見なすクルド人勢力を追い払った。
シリア人権監視団は、2011年の全国的な反体制運動に対する残忍な弾圧後に勃発した内戦を記録するため、シリア各地の情報源の大規模なネットワークを駆使している。
シリア政権側は、ロシアの軍事支援を受けて、2015年以来反政府勢力や過激派から国土の大部分を取り戻した。
2017年の死亡者数は33,000人以上に上ったが、翌年には19,600人をわずかに上回る水準となった。
紛争で最も多くの犠牲者を出たのは2014年で、約76,000人が命を落としている。
2014年は、国内の広範な地域と隣国のイラクでイスラム国が台頭した年だ。
2011年初頭以来、戦争で年間平均4万人以上が死亡し、数百万人が家を失っている。.
(AFP)