
メネクセ・トキャイ
アンカラ:トルコとイスラエルは、数ヶ月間にわたる関係修復の取り組みの後、軍事協力を含む様々な面でより緊密な関係を築く構えである。
イスラエルのベニー・ガンツ国防相は、トルコのフルシ・アカル国防省との会談のため、26日水曜日にトルコを公式訪問する予定である。
イスラエルでの選挙を数日後に控えた時期に行われるこの訪問は、イスラエル国防相によるトルコ訪問としては、ここ10年間で初めてのものとなる。
2カ月前には、政策および政治・軍事局長であるドロル・シャローム准将(退役軍人)もトルコを訪問している。イスラエル国防省は、この訪問は「両国の防衛関係協力に向けた窓口を再び開くため」であったと発表し、次回閣僚会議の枠組みを準備している。
アンカラとエルサレムは1960年代からすでに防衛産業において密接な関係を築いており、安全保障協力、情報共有、共同軍事訓練などにも取り組んできた。
昨年6月には、トルコでイスラエル人襲撃を計画していたイラン人容疑者数名の逮捕に、両国共同での安全保障調整が役立った。
また、トルコはイスラエルにとって、無人攻撃機「ヘロン」や電子偵察・監視システムなどの主要な兵器輸出先であった。しかし、2010年のマヴィ・マルマラ号事件以降、トルコは防衛産業および軍事におけるイスラエルとの協力プロジェクトをすべて停止した。
9月には、NATOによる哨戒行動の一環としてトルコの軍艦TCGケマルレイスが米国の駆逐艦とともにハイファ港に停泊している。
イスラエル地域外交政策研究所(MITVIM)の創設者であり会長であるニムロッド・ゴレン博士は、「トルコとイスラエルの国交正常化は前進しつつあります。両国が大使の選任を発表した後、閣僚の相互訪問が始まりました。」とアラブニュースに語った。
博士は「協力ルートを多様化し、関係性に内容を盛り込むという点で、この動きは重要です」と付け加えた。
さらに「これによって両国は、共同経済委員会などの危機時期に中断していた仕組みを新たにし、例えば安全保障分野など、地域における現実的な変化に照らして協力する上での新たな課題を特定することができるようになります」と述べた。
ゴレン博士によれば、イスラエルの選挙直前という今回の訪問のタイミングは、イスラエルの政治家にとって、トルコとの関係構築とは、国益にかなうだけでなく、国民の支持を得るために有用だと考えられていることを示すものだという。
MITVIM研究所が毎年行っている世論調査では、イスラエルの回答者の72%がトルコとの関係強化を望んでいることが明らかになった。
バージニア工科大学博士課程に在籍し、MITVIM研究所の政策研究員であるガブリエル・ミッチェル氏は、ガンツ氏のアンカラ訪問を複数の文脈で捉える必要があるとしている。
彼はアラブニュースに対し、「第一に、これは9月末に国連総会でラピド首相とエルドアン首相が会談して以来、高官同士が交流する初めての機会であり、新大使の任命が発表されたことで、両国が関係修復を軌道に乗せるプロセスを継続していることが改めて確認できました。」と述べた。
第二に、安全保障協力に関しては、ミッチェル氏は過度な期待を持たないよう提案している。
彼は、「ウクライナ、シリアおよびイランの動向など、両国間には明確な共通の利益がある一方、私の想定では、協力のプロセスは徐々に進み、安全保障に関する指導者間での関係再構築がうまくいくかどうかに大きく依存すると思います。」と語る。
だからこそ、首相候補と目されるガンツ氏とアカル氏の会談が重要なのです、とミッチェル氏は付言した。
ミッチェル氏によれば、両国での政治的不安定性と、地域でのエルドアン首相に対する複雑な感情を考慮すると、地域的取り組みが形成されるまでにはさらに時間を要するのことである。
最後に、ミッチェル氏は、イスラエルの国内政治情勢に照らして、会談のタイミングに着目した。
「11月1日の選挙を控えて、ガンツ氏などの政府関係者は、自らの誠実性を有権者に示すべく、海外に目を向けなければならないのです。」と述べた。
「おそらく、トルコ訪問が多数の有権者を動かすことはないでしょうが、ガンツ氏は責任ある政治家としての自身のイメージを強化したいと考えています。また、ほんの僅かな余裕しかないため、あらゆる動きが影響を与える可能性があるのです。」と付け加えた。
イスラエル国家安全保障研究所のガリア・リンデンストラウス上級研究員は、主に二つの理由から、今回の訪問は驚くべきことであると指摘する。
彼女はアラブニュースに対して、「第一は、訪問時にはイスラエルでの選挙まで1週間を切っているため、これほど重要な時期に行われるガンツ氏のトルコ訪問は些細なことではない、ということです。」と語った。
第二に、イスラエルとトルコは依然として相互に疑念を抱いているため、防衛分野における再度の協力は困難と考えられていたことです、とリンデンストラウス氏は述べた。
イスラエルは、イランによる安全保障上の脅威が高まる中、地域における戦略的関係に投資を行ってきた。
10月上旬、ガンツ氏は、イスラエルにとって重要な軍事技術の輸出先であるアゼルバイジャンを訪問し、トルコとの緊密な同盟国である同国との安全保障上の協力関係を深めた。バクーで行われた会談では、トルコなどの地域諸国とイスラエルとの関係発展についても話し合われた。
「現政権がトルコとの和解をその短い任期中の一つの成果と捉えていると考えれば、今回の訪問を説明できます。」とリンデンストラウス氏は述べた。
「また、イランとトルコ間の緊張関係を誇張すべきではありませんが、両国間の緊張は明らかに高まりつつあります。この点で、ガンツ氏のトルコ訪問は、今月初めのアゼルバイジャン訪問と関連しているかもしれません。」とリンデンストラウス氏は付け加えた。