
ニューヨーク:米検察は、イラン政府と関係のある東欧の犯罪組織メンバー3人を、ジャーナリストで活動家の米国民を暗殺しようとしたとして起訴した。27日メリック・ガーランド司法長官が発表した。
司法省は声明の中で、計画は阻止されたが、イラン政府が支持する計画に関与したとして、ラファト・アミロフ、ポラド・オマロフ、ハリド・メフディエフを嘱託殺人とマネーロンダリングの容疑で起訴したと述べた。
「被害者はイラン政府の人権侵害、女性に対する差別的扱い、民主主義への関与や表現の抑圧、恣意的な投獄、拷問、処刑を公表した」とガーランド長官は述べた。
ガーランド長官は標的となった人物の名前は明かさなかった。しかし、メフディエフは、昨年、ニューヨークのブルックリンにあるマシー・アリネジャド氏の自宅近くで、ライフル所持により捕されていた。同氏は、頭部を隠すというイランの法律に長年批判的なジャーナリストであり、ソーシャルメディアでこれらの法律に背く女性たちのビデオを広めてきた。
メフディエフは、シリアル番号が消された銃を所有していた一件では無罪を主張し、公判待ちでブルックリンのメトロポリタン拘置所に拘留されている。
イランの国連代表部は、コメントの求めにすぐには応じなかった。
2021年、米検察は、ニューヨークを拠点とするジャーナリストで活動家の誘拐を企てたとして、イラン政府の諜報員であると疑われる4人のイラン人を起訴した。企ての標的の名前は明らかにされなかったが、ロイター通信は、その女性がアリネジャド氏であることを確認した。
アミロフは26日に逮捕され、27日にマンハッタンの連邦裁判所で公判前審問が行われる予定だ。オマロフは今月初めにチェコ共和国で逮捕され、米国は身柄引き渡しを求めている。
米国は、2011年、当時の駐米サウジアラビア大使を、ワシントンにある行きつけのレストランで暗殺しようとするイランの計画に関係する男を逮捕した。
米国は、イラン政府がテロを支持し、核兵器を追求していると非難しているが、イランは否定している。
ロイター