アラブニュース

• トルコの他の地域への訪問を避けるよう勧告する渡航指針は出されていない
• 被災地域以外のトルコの空港に向かう英国の航空会社によるフライトは通常どおり運航している

ロンドン：英外務省は、6日にトルコを襲った3つの地震を受け、英国人旅行者にトルコ南東部への訪問を避けるよう勧告した。

トルコへの渡航そのものを避けるよう勧告する指針は出していないが、フライトを予約済みの場合は、キャンセルによる混乱を避けるため、航空会社に確認するよう勧めている。

震源地に近いガジアンテプ、ハタイ、ジェイハンの3空港は現在、民間航空便の発着を停止している。

ガジアンテプの西方220キロに位置するアダナに向かう英国からの便も、現時点で運航していない。

しかし、イスタンブール、ボドルム、ダラマンなどの人気観光地へ向かう便はキャンセルされておらず、アダナにもトルコ西部の空港から国内便で向かうことができる。

トルコのデイリー・サバ紙は、「現在、（ガジアンテプとジェイハンの空港は）援助物資や救助隊を運ぶ航空機だけが発着を認められている」と報じている。

「地震で滑走路が損傷したハタイ空港は、全便の発着が停止された」

現時点で、英国の航空会社は被災地域以外のトルコの都市に向かう便をキャンセルしていない。

コリントトラベルの創業者ヒュー・フレイザー氏は、デイリー・メールに対し、「トルコ南東部やガジアンテプ周辺は、見ごたえのある観光地が多く、郷土料理が美味しいことでも知られているが、伝統的にトルコ訪問が2回目、3回目の文化を探求する観光客向けの旅行先だった」と述べている。

「今回の地震は人類にとっての悲劇だが、トルコ観光の中心地であるイスタンブール、カッパドキア、エーゲ海沿岸には大きな影響はないだろう。いずれも西に数百マイル（数百キロほど）離れている」

今回の地震でこれまでにトルコと隣国シリアで5,000名以上の死者が確認され、負傷者や家を失った人は数万人に上っている。

世界保健機関は、人々が氷点下の気温にさらされたまま放置されているため、死者数は2万人に上る可能性があると声明を出している。

ジェームズ・クレバリー英外相は、「英国は、トルコに緊急支援を行っており、これには76名の捜索救助専門家、機材、救助犬からなるチームの派遣も含まれる」と述べた。

「シリアでは、英国が資金拠出するホワイト・ヘルメットが、そのリソースを結集して対応に当たっている。必要に応じて、さらなる支援を提供する用意がある」