
ドバイ:民間防衛局は15日、ドバイの住宅用ビルの大規模火災により16人が死亡、9人が負傷したと発表。
16日早朝のドバイ政府メディアオフィスの発表によると、ドバイ民間防衛局の報道官はデイラのアル・ラス地区で起きた火災について「建築物の安全基準を満たしていなかったこと」が原因で発生したと述べた。
また、「この火災の原因について詳しく報告するため、関連当局は包括的な調査を進めている」とした。
午後12時35分に火災の通報を受けてから6分後、消防士らが現場に駆け付け、建物の中から人々を避難させた。
火災は4階にあるアパートの一室から発生し、約2時間後の午後2時42分、冷却作業が始まる前に鎮火した。
ドバイの民間防衛局は犠牲者の遺族に哀悼の意を伝えた。また、事故を防ぎ、人々の命を守るためには住宅用・商用ビルのオーナーと住民は安全基準やガイドラインの遵守を徹底することが重要だと強調した。
目撃者はビルから大量の煙が立ち上っていたと語っている。
現地の新聞「ハリージ・タイムズ」によると、ビルの店舗で働いていたある男性は「爆発音」を聞いたという。2~3人が建物の中に駆け込み、中にいる人々を助けようとしたが、濃い煙が充満しており、うまくいかなかった。
「消防車、消防士、警察官はすぐに現場に到着し、クレーンを使って人々の救助を始めました。この迅速な対応によって多くの命が救われました」と目撃者はハリージ・タイムズに語った。
アル・ラス地区はデイラ旧市街の人口密集地域で、ゴールドスークやスパイススークなど昔からの市場がある。